『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読みました。
びっくりしました。
ダグラス・アダムスという人は天才ですね。
いわゆる「その発想はなかたった」って、何度言わされたことか。
加えて、英国風の洒落た皮肉もぬかりなし。
時代を超えて鮮烈な印象を覚えさせられるという体験は、
とてもぜいたくなことだなあと思いました。
で、勢いでタイトルにしてしまったのですが、
現在認められる名作『銀河ヒッチハイク・ガイド』の名ガイドといえば、
おそらくは
「銀河ヒッチハイク・ガイド-Wikipedia」ではなく、
「人生、宇宙、すべての答え-Wikipedia」のほうなのかなあと思います。
なぜかというと、スラップスティックの要約って(少なくとも僕にとっては)実にむずかしくて、
あらすじを語ろうが、おもしろいところだけまんべんなく抜き出そうが、
あまりおもしろくなるとも思えないですし、その醍醐味たる語りのテンポや
トーンまでちゃんと伝えるには、相当の力量が必要とされるように思えるんですね。
それだったら引きの強いエピソードひとつ紹介してもらったり、
解けるとも知れない謎かけをしてもらったほうがよっぽど気になるし、
読者としては望んでやまない熱狂のきっかけを(結果的にせよ)えられるのではないのかなと、個人的にはそんなふうに思います。
この「人生、宇宙、すべての答えは42」という話以外にも、反芻ものの話はたくさんあります。
なかでも気に入ったのはイルカの最後のメッセージのくだりなのですが、まあ読んだときにでもどうぞ。
追伸 Googleに「answer to life, the universe, and everything」って聞くと、
電卓機能が
42と答えるってのもホント粋ですよね。
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