 | 脳内ポジショニングの技法 和田秀奇他 (1997/12) PPP研究所
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高校の受験生時代、僕にはある確信があった。
それは、脳内のポジショニングに対するある種の感覚についてでである。
僕は、受験勉強をする際、数学のときはこの辺、英語のときはこの辺等々自分の意識を脳の中のある部分に位置付けるようにコントロールしていた。
それさえうまくいけば僕の脳はフル回転してくれた。
そして、自分は数学が苦手だとか思っている人は単にこのポジショニングのコツが分からないだけで、そのコツさえつかめれば誰でも苦手科目はなくなり文系・理系と分けることは全くナンセンスだと思っていた。
それを、初めて自分の言葉として人に伝えたのは、大学時代に家庭教師をしていたときだが、分かってもらえたかどうかは分からないがその生徒は共感してくれ、受験生に対して「脳内ポジショニングの技法」なんて本を出せば大ヒットになるなどと盛り上がった。
おそらく、それは集中力を付けるということで、右脳と左脳との情報のやり取りをうまく活性化する、というようなことだろう。
考え事をするとき目を右上にする人は右脳(左脳?)人間だ、とか言うのを意識的にコントロールする方法のような気がする。
また、何も考えていない時(例えばテレビを何も考えずに見ているようなとき)と言うのは僕の感覚でいうと、脳のちょうど真ん中てっぺん辺りに意識がぷかぷかと漂っているような状態。
これは楽チンなので気を抜けばこの状態が常態化する。
現代はぷかぷか脳蔓延の時代だ。
今はもう失われてしまった脳内の感覚を、取り戻せるものなら取り戻してみたくはあるが、いかんせん昔の話。
手がかりはここに書いたことでほぼすべてだ。
何かの専門家の本で、これに触れるような話はないのだろうか。
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